タイトル

 
NPO論
Not-for-Profit Organizations
年度 2019 時間割番号 20131210 更新日 2019/02/21 14:48:27
科目区分 専門教育科目 単位数 2 必選区分 選択
授業種別 講義 対象年次 4~ 開講期間 前期
授業方式 単独 池キャンパス 永国寺キャンパス
担当教員 2156192 梶原 太一 所属 文化学科
履修における注意点  
前提となる知識は必要ありません。
 
資格・区分等  
 
ディプロマ・ポリシーとの関連性  
 
授業の概要  
非営利組織(Not-for-Profit Organization、NPO)は、営利企業や政府組織と並んで、市民による自由な社会貢献活動を担う存在として、社会から重要な役割を期待されるようになっています。この講義ではまず、NPOとは何か、NPOの運営はどのような人によってどのように行われているのか、NPOに関する法律や規制はどうなっているのか、NPOのお金の流れはどうなっているのか、ボランティアとは何か、寄附とは何か、といった疑問に応えながら、NPOの基礎を学んでいきます。次いで、高知県内で様々な活動を行うNPOや、その他の地域ならびに諸外国の非営利組織の事例を参考にしながら、現在の課題と将来の展望を明らかにしていきます。
 
達成目標(達成水準)  
(1) NPOという組織の運営の仕組みについて理解できるようになる。(30%)
(2) NPOにおける資金や財、サービスの流れについて理解できるようになる。(30%)
(3) ボランティアや寄附の社会的意義について理解できるようになる。(20%)
(4) NPOを取り巻く制度や法律の意味について理解できるようになる。(10%)
(5) この講義を通してNPOの基礎となる知識を習得し、将来において社会貢献活動に参画したり、支援したりする場面が訪れた際に、力を発揮されることを期待します。(10%)
 
授業計画  
第1回 NPO論のてほどき
第2回 NPOの定義と種類(特定非営利活動法人、社団法人、財団法人、医療法人、社会福祉法人、学校法人、宗教法人、独立行政法人、その他)
第3回 NPOの機能
第4回 特定非営利活動促進法(NPO法)
第5回 NPOに対する規制:認証主義、市民からの監視
第6回 NPOのコーポレート・ガバナンス:定款、社員、理事、監事
第7回 NPOの日常的な業務:事務局の役割
第8回 NPOとボランティア
第9回 NPOの情報開示:事業報告書、会計書類
第10回 NPOの活動計算書:収益、費用
第11回 NPOの貸借対照表:資産、負債、正味財産
第12回 NPOの簿記:期中の記録、期末の決算
第13回 NPOの資金調達(ファンドレイジング):事業収益、会費、寄附金、補助金・助成金、クラウドファンディング
第14回 寄附税制:認定NPO、法人税、所得税、住民税
第15回 NPO論のおさらい
第16回 期末試験
成績評価(基準と方法)  
毎回の授業内容の要約課題 20%
期末試験 80%

計100%
 
教科書・参考書  
教科書:教員の作成した資料を配布します。

参考書等:
  田尾雅夫・吉田忠彦『非営利組織論』有斐閣アルマ、2009年。
  NPO法人会計基準協議会専門委員会監修『NPO法人会計基準ハンドブック』2012年。
  雨森孝悦『テキストブックNPO―非営利組織の制度・活動・マネジメント―[第2版]』
    東洋経済新報社、2012年。
  伊佐淳『NPOを考える[第2版]』創成社新書、2016年。
  中村安希『N女の研究』フィルムアート社、2016年。
  坂本文武『NPOの経営―資金調達から運営まで―』日本経済新聞社、2004年。
  Thomas A.McLaughlin,Streetmart Financial Basics for Nonprofit Management(3rd ed.),
    John Wiley & Sons, 2009。
 
授業外学習課題  
第2〜15回 購読課題として事前に配布された資料を読み、自分の考えをまとめておいてください。
オフィスアワー  
<前期>
 水13:00〜16:10 木16:20〜19:30 金16:20〜17:50
<後期>
 水13:00〜16:10 木14:40〜17:50 金16:20〜17:50
 
備考  
担当教員は、民間企業において役職を歴任し、非営利法人と株式会社の監査ならびに業務執行の分野での実務経験を有しており、企業の経営および財務に関するそれらの経験から得た知見を、本講義の内容に取り入れています。
 
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