タイトル

 
NPO論
Not-for-Profit Organizations
年度 2024 時間割番号 20131284 更新日 2024/02/19 18:42:10
科目区分 専門教育科目 単位数 2 必選区分 選択
授業種別 講義 対象年次 4~ 開講期間 前期
授業方式 単独 池キャンパス 永国寺キャンパス
担当教員 2156192 梶原 太一 所属 文化学科
履修における注意点  
・対面授業を行います。非同期型のオンデマンド動画やMoodleのフィードバック機能(小テストの回答、感想・質問の提出と共有)も活用します。
 
資格・区分等  
 
ディプロマ・ポリシーとの関連性  
DP5を修得するために特に重要な科目。DP1,2を修得するために重要な科目。
 
授業の概要  
非営利組織(Not-for-Profit Organization、NPO)は、営利企業や政府組織と並んで、市民による自由な社会貢献活動を担う存在として、社会から重要な役割を期待されるようになっています。この講義ではまず、NPOとは何か、NPOの運営はどのような人によってどのように行われているのか、NPOに関する法律や規制はどうなっているのか、NPOのお金の流れはどうなっているのか、ボランティアとは何か、寄附とは何か、といった疑問に応えながら、NPOの基礎を学んでいきます。次いで、高知県内で様々な活動を行うNPOや、その他の地域ならびに諸外国の非営利組織の事例を参考にしながら、現在の課題と将来の展望を明らかにしていきます。
 
達成目標(達成水準)  
(1) NPOという組織の運営の仕組みについて理解できるようになる。(30%)
(2) NPOにおける資金や財、サービスの流れについて理解できるようになる。(30%)
(3) ボランティアや寄附の社会的意義について理解できるようになる。(20%)
(4) NPOを取り巻く制度や法律の意味について理解できるようになる。(20%)
 
授業計画  
第1回 NPO論のてほどき
第2回 NPOの定義と種類(特定非営利活動法人、社団法人、財団法人、医療法人、社会福祉法人、学校法人、宗教法人、独立行政法人、協同組合、その他)
第3回 NPOの機能
第4回 特定非営利活動促進法(NPO法)
第5回 NPOに対する規制:認証主義、市民からの監視
第6回 NPOのコーポレート・ガバナンス:定款、社員、理事、監事
第7回 NPOの日常的な業務:事務局の役割
第8回 NPOとボランティア
第9回 NPOの情報開示:事業報告書、会計書類
第10回 NPOの活動計算書:収益、費用
第11回 NPOの貸借対照表:資産、負債、正味財産
第12回 NPOの資金調達(ファンドレイジング):事業収益、会費、寄附金、補助金・助成金、クラウドファンディング、不当寄附勧誘防止法
第13回 寄附税制:認定NPO、法人税法、所得税法、住民税法、ふるさと納税
第14回 NPOとアイデンティティの複数性
第15回 NPO論のおさらい
第16回 期末試験
成績評価(基準と方法)  
毎回の授業時の課題提出 40%
期末試験 60%

計100%
 
教科書・参考書  
教科書:教員の作成した資料を配布します。

参考書等:
 田尾雅夫・吉田忠彦著『非営利組織論』有斐閣アルマ、2009年。
 雨森孝悦著『テキストブックNPO─非営利組織の制度・活動・マネジメント─[第3版]』東洋経済新報社、2020年。
 脇坂誠也・石川広紀著『これはよくわかる!社団・財団・NPO法人の運営・会計・税務』TKC出版、2021年。
 小島廣光著『政策形成とNPO法─問題、政策、そして政治─』有斐閣、2003年。
 中村安希著『N女の研究』フィルムアート社、2016年。
 アマルティア・セン著『アイデンティティと暴力─運命は幻想である─』勁草書房、2011年。
 小山大介・森本壮亮編著、梶原太一ほか著『変容する日本経済─真に豊かな経済・社会への課題と展望─』鉱脈社、2022年。
 矢部孝太郎編著、梶原太一ほか著『簿記学[第3版]』税務経理協会、2023年。
 
授業外学習課題  
第2〜14回 購読課題として事前に配布された資料を読み、自分の考えをまとめておいてください。
第15〜16回 「期末試験模擬試験」を配布しますので、一度、解いておくことをおすすめします。
オフィスアワー  
<前期>
 水15:00〜17:50 木16:20〜19:30 金16:20〜17:50
<後期>
 水13:00〜17:50 木14:40〜17:50 金16:20〜17:50
 
備考  
・実務経験のある教員による授業科目:担当者は、民間企業において役職を歴任し、非営利法人と株式会社の監査ならびに業務執行の分野での実務経験を有しており、企業の経営および財務に関するそれらの経験から得た知見を、本講義の内容に取り入れています。

・この講義を通して、NPOの基礎となる知識を習得し、将来において社会貢献活動に参画したり、支援したりする場面が訪れた際に、力を発揮されることを期待します。
 
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